粗掘削から仕上整地作業まで、自動ブレード制御機構を搭載したマシンコントロールブルドーザ。
インテリジェントマシンコントロールブルドーザは、GNSS衛星(衛星測位システム)と基準局から得た車両の現在位置情報と施工設計データをもとにブレードを自動制御。オペレータは車両を前後左右に操縦するだけで、設計図面通りの施工が完成します。また、粗掘削時にブレード負荷が増大すると、シュースリップが起こらないように自動でブレードを上げて負荷をコントロールし、効率良く掘削作業が行えます。さらに、事前に設定した設計面に近づくと自動認識して、粗掘削から仕上げ整地に自動的に切り換わります。
特徴
粗掘削から仕上整地作業まで自動ブレード制御
ドージングモード
作業内容に合わせて最適な作業モードが設定できます。
ブレード負荷モード
土質条件に合わせてブレード負荷設定を調整できます。
クイック設計面作成機能
オペレータは、現場での作業に応じた適切な平面設計面が必要なタイミングに、シンプルな操作で容易に作成することができます。
ブレードチルトによる直進補正機能
ブレードの偏荷重により、車両の進行方向が変わった場合でも、ブレードチルトによる直進補正機能で自動的に修正されるので、オペレータは車両の進行方向を修正する必要がありません。
GNSSアンテナ(D37PXi-23・D61PXi-23)
マルチGNSS対応アンテナ(D37PXi-24・D61PXi-24)
破損や盗難リスクの少ないキャブのルーフ上に装着しています。
マルチGNSS対応アンテナ(下写真)は、GPS(アメリカ)、GLONASS(ロシア)に加え、Galileo()、QZSS(みちびき:日本)、BeiDou(中国)の衛星測位システムにも対応。衛星捕捉率が向上し、時間帯を選ばず高精度な施工が可能になります。
高精度慣性センサ(IMU+)
車両に装備された高精度慣性センサ(IMU+)により、ブレードチルトセンサなしで高速で高精度な仕上げ整地精度を確保しています。
ストロークセンサ付きシリンダ
コマツ最先端のセンサ技術を応用したストロークセンサ付き油圧シリンダにより、高精度の仕上げ整地性能を実現します。
コントロールボックス
マルチカラーモニタの右上に装着したコントロールボックスは、操作がしやすく視認性に優れています。
仕様
クラス | 7t | 7t | 19t | 19t | ||
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型式 | D37PXi-23 | D37PXi-24 | D61PXI-23 | D61PXI-24 | ||
メーカー | コマツ | コマツ | コマツ | コマツ | ||
クロ―ラ形式 | 湿地仕様 | 湿地仕様 | 湿地使用 | 湿地使用 | ||
機械質量(kg) | 8,820 | 9,340 | 19,250 | 19,720 | ||
定格出力(kW)[PS] | 66.1[89.8] | 66.1[89.8] | 125[171] | 125[171] | ||
接地圧(kPa)[kgf/cm2] | 32.5[0.33] | 34.3[0.35] | 34.3[0.35] | 35.5[0.36] | ||
接地長(mm) | 2,230 | 2,230 | 3,165 | 3,165 | ||
全長(mm) | 4,275 | 4,275 | 5,480 | 5,550 | ||
全幅(本体)(mm) | 2,310 | 2,310 | 2,990 | 2,990 | ||
全高(GNSSアンテナ 上端まで)(mm) |
2,945 | 2,945 | 3,340 | 3,340 | ||
エンジン名称 |
|
SAA4D95LE-7 | SAA6D107E-2 | SAA6D107E-3 | ||
総排気量(L) | 3.26 | 3.26 | 6.69 | 6.69 | ||
ブレード形式 | パワーアングル・ パワーチルトドーザ (可変ピッチ) |
パワーアングル・ パワーチルトドーザ |
パワーアングル・ パワーチルトドーザ (可変ピッチ) |
パワーアングル・ パワーチルトドーザ (3m折りたたみブレード) |
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プレード幅(mm) | 2,875 | 3,200 | 3,860 | 3,860 | ||
ブレード高さ(mm) | 835 | 835 | 1,155 | 1,155 | ||
履帯幅(mm) | 600 | 600 | 860 | 860 | ||
燃料タンク容量(L) | 190 | 190 | 372 | 372 |